原産は小アジアからアラビア半島にかけてと言われており、5000年以上も前から栽培されていたようです。アダムとイブが食べたとされる智恵の果実はリンゴではなくてイチジクと言われています。アラビアンナイトにもイチジクが何度も登場します。日本へは中国経由で江戸時代に伝わったと言われます。 庭先栽培の果実で商品として作られ始めたのは大正期に入ってからだそうです。アントシアニンやポルフェノールを含んでいるので 免疫力を高めてくれそうです。
それにしてもイチジクは料理家にとって魅力的な果実です。生でそのままはもちろん、生ハムで巻いたり生クリームをかけたり、甘さだけではなく塩味とも相性が良いのです。 生ハム巻きはワインとの相性も抜群です。シロップ煮やワイン煮など洋風はもちろん 天ぷらや蒸して甘いお味噌をかけていただくのもオツです。切り口から出て来る白い液はタンパク質分解酵素のフィチンを含むのでお肉と一緒に召し上がるのもお勧めです。 酸味は有りませんが食物繊維の一つペクチンを含むのでジャム作りにも適しています。沢山手に入ったら作ってみませんか。その時はレモンを加えて酸味をプラスしましょうね。