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冬野菜のけんちん汁

材料(4人分)

  • ゴマ油(大さじ1)
  • 木綿豆腐(1丁)
  • 大根 (400g)
  • 人参 (80g)
  • れんこん(100g)
  • こんにゃく(1/2枚)
  • 干し椎茸(4枚)
  • 里芋 (300g)
  • だし汁(8カップ)
  • 塩(少々)
  • しょう油(大さじ2)
冬野菜のけんちん汁

作り方

グレーライン

里芋以外の野菜類は全て1cm 厚さのいちょう切り。
こんにゃくは食べやすい大きさにちぎって茹でる。

大きめの鍋にゴマ油を煙が出る程に熱し、豆腐は表面の水気をふき取りくずしながら入れてしっかり炒めた後、
里芋以外の材料を全部一度に入れ、よく炒める。

大根が透き通ってきたらだし汁を加え塩・しょう油で薄めの味を付け、皮をむいて、輪切りにした里芋を入れる。
弱火で味をふくませ里芋が柔らかくなるまで煮てもう一度、塩としょう油で味を整え仕上げる。

エッセイ枠上

Vol.22「けんちんって」

写真: Vol.22「けんちんって」 料理名って意味がわかりにくいものが多いですが,調べてみるとなかなか奥が深く面白いものです。「けんちん」は「けんちゃん」と呼ぶ地方もあるようで、お豆腐を炒めて、 野菜と一緒に煮た料理の総称のようです。けんちんは(巻繊)と書き、中国料理の巻煎(ケンチェン)が訛ったものなのだとか。中国の普茶料理が日本料理になって作り続けられているのはきっとすごく美味しいからでしょうね。

もともと千切りにした野菜を薄焼き卵や湯葉で巻いて豆腐の炒めたものと一緒に煮たり揚げたりしたものが簡略されたようです。普茶料理ですから基本的には精進でお肉などは使いません。だからこそお野菜の美味しさと出汁の旨さが大切なのです。伝統的なお野菜の美味しいいただき方です。健康食のお手本のような完成度の高い料理といえます。今晩あたり作ってみませんか。
エッセイ枠下
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山際千津枝先生のプロフィール

  • 料理研究家・栄養士・山際生活デザイン研究所主宰
    料理研究家として広く活躍すると同時に、仕事はメニュー開発・執筆・講演・ 公的機関の委員・テレビ番組・ラジオのコメンテーターとして多方面にわたる。 生活感に溢れる話題とユーモアやウイットにとんだ話し方には定評がある。
  • ホームページ………山際千津枝の世界
  • 原稿執筆
    宮崎日日新聞「客論」
    福岡県PTA新聞 など
  • 現在出演中のテレビ・ラジオ番組
    RKBラジオ 開店!ウメ子食堂
    (毎週火曜日レギュラー:10:00〜12:20)
    FBSめんたいワイド コメンテーター
    (毎週月曜日レギュラー:15:48〜17:50)
  • 著書
    「ヤマギワ流100円おかずレシピ」
    サンマーク出版
    詳細・お申込はこちらから
    写真:「山際流100円おかずレシピ」
写真:山際 千津枝

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