ナスの原産地はインドではないかと言われています。日本には天平時代には伝わっていたようです。つまり千年以上も昔から食べられていた野菜なのです。長い間庶民の食卓で親しまれて来たナスですが、1975年を境に消費量が落ち始めました。レタス等の手間がかからない野菜が好まれるようになったせいでしょうか。現代人は面倒な料理をしなくなったのかもしれません。
ナスは煮て良し焼いて良し、揚げれば鮮やかな紫が美しく、漬物にしても美味と便利な野菜です。もっと食べましょうよと伝えたいのですが栄養価をみると取り立てたものが有りません。これも人気が落ち始めた理由でしょうか。調べてみるとナスは栄養的にはさほど目立ったものは無いのですが、人間の細胞の変異を抑制する成分を持つと言われています。ナスを食べるとガンにならないなんて直接的な言い方は出来ませんが、これから医学の分野でも注目される成分を持っているようですよ。その成分が何なのか早く解明されると良いですね。しかし身体に良いからと言うよりも美味しいからといただく方が健康に良いような気がしますが。