玉ねぎの栽培は野菜の中でもっとも古いと言われています。原産地は中央アジアとされていますが原種は見つかっていないそうです。神秘的ですね。ますます身体に良い野菜の様な気がしてきませんか。我が国では明治の初期に北海道に伝わって栽培され始めたそうです。思ったより新しいお付き合いですね。保存がきく野菜なので北海道から東京まで運ばれて販売されたそうですが、らっきょうのオバケのような形だと気味悪がられたそうで普及しなかったようです。
玉ねぎが一般に食べられるようになったのはなんと第二次世界大戦後少し経ってからです。シチューやカレー、サラダ等の洋風な料理が作られ始めてからやっとです。音楽やファッションはまたたく間に流行しますが,食べ物に関して人間は案外保守的です。玉ねぎはミネラルビタミンはめだって含有量が多いものは有りませんが、臭い成分のアリンを含みます。アリンはすりつぶすと玉ねぎの中の酵素と反応してアリシンになります。アリシンはビタミンB1と結合すると、吸収と効率の良いビタミンB1に変わります。ビタミンB1は疲労回復に効果があります。気温と湿度が上がるこれからの季節はビタミンの消耗が激しくなります。おいしい新玉ねぎを頂いて元気に夏を迎えましょう。