南瓜は「見るのもいや」とおっしゃる殿方は戦後南瓜ばかりの時代を経験なさっているからでしょうか。あの頃のザクザクとして水っぽいものとは違って今の南瓜はどれもホクホクと甘い物が多いですよ。調理は焼くか蒸すだけで充分、美味しくて調味料を使うのがもったいないくらいです。ホクホクして甘い物をクリカボチャ、水っぽくって甘みの薄い物をペポカボチャと呼ぶようです。茹でてほぐすとそうめんのようになる糸瓜やズッキーニはペポカボチャです。酢の物にしたりパスタに加えたりすると美味しくいただけます。
表面がごつごつして切ると淡い黄色の和カボチャも砂糖と塩、しょう油で煮付けるとねっちりとした食感が良いものです。西洋カボチャは煮付けるときにしょう油が多いとチクチクと刺激のある味わいになります。砂糖と塩でほぼ味付けして、しょう油は香り付け程度に使うと美味しく仕上がります。カロチンはやはり黄色味の強い西洋カボチャに軍配が上がります。なんと和カボチャの5倍ほどもあるそうですよ。 冬場はニュージーランドやメキシコからの輸入物が出回ります。