レンコンの穴は「見通しが利く・先が見える」と考えられて、お正月やお祝い事になくてはならないお野菜になりました。この穴は土深い場所で育つレンコンの根に酸素や栄養を運ぶ大切な働きがあるのだそう。インドや中国では紀元前から栽培されていて人間との付き合いの長いお野菜です。日本のレンコンは根の部分が大きく育たない種類で、食用として栽培が始まったのは中国から新しい品種がもたらされた明治期からだとか。糖質が多く鉄分やビタミンも豊富です。そして植物性食品には珍しくビタミンB12が多く貧血にも効果があります。
レンコンの煮付けや酢の物、天ぷらの美味しさは格別ですが、デンプン質が多いのですり下ろしてハンバーグを作るのもお勧めです。レンコンのおいしさはその歯触りに有りますが、あなたはレンコンのシャキシャキとした歯ごたえが好きですか、それともホクホクと柔らかなのがお好みですか。関東の蓮はもっちりホクホクと料理され、九州ではシャキシャキした歯ごたえが生かされた料理が多いようです。歯ごたえ良く料理するコツは煮汁を煮立ててからレンコンを入れ、蓋をしないで仕上げます。美味しいこの時期のレンコンお好みの料理法で沢山召し上がれ。